ARCで日本語を教えているミミ先生が、
みなさんの日本語や日本文化の質問に答えます。

Q:「ろくに」は、「たいして」と何が違いますか。
A:「ろくに~ない」は、「最近、仕事が忙しくて、ろくに食べていない」というように、本来ならもっと必要なのに、理由があって「十分ではない」という意味です。
「うちの子は、ゲームばかりしていて、ろくに勉強しない」とも言えます。
これには「期待したレベルではない」という、話し手の「不満」を感じますね。
一方、「たいして~ない」は、「たいして勉強しなかったが、けっこう点数が取れた」「この映画はたいしておもしろくないが、なぜか大ヒットしている」などと使います。
「他と比べても、それほどではない」という意味で、結果はいいことも、悪いこともあります。
みなさん、忙しくても、睡眠はしっかりとりましょう。
「大事なテストの前なので、ろくに寝ていない」なんてことにならないように、毎日少しずつ勉強してくださいね。

