ARCで日本語を教えているミミ先生が、みなさんの日本語や日本文化の質問に答えます。

Q:作文で「沢山」と書いたら、「たくさん」と直されてしまいました。
A:確かに辞書で調べると、「たくさん」は漢字で「沢山」と書かれていますね。
漢字があるなら使おう、というのもわかるのですが…。
「たくさん」は副詞の一つです。実は、いま「副詞を書くときはひらがなで」というのが一般的になってきています。
「漢字があるのに、なぜ?」と思うかもしれませんが、もし副詞も漢字にしたら、漢字のことばが続いて、文が読みにくくなることもありますよね。
例えば、「沢山漢字を勉強した」より、「たくさん漢字を勉強した」のほうが読みやすいでしょう。
他にも、いったん(一旦)、むろん(無論)なども読みにくそうです。
作文だけでなく、レポートや論文を書くときも同じです。
「漢字で書いたほうが論文らしくなりそう」と考えるかもしれませんが、大切なのは「わかりやすさ」ですから、お忘れなく。
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