第90回 「ずいぶん」と「だいぶ」は、何が違うのですか。

第90回 「ずいぶん」と「だいぶ」は、何が違うのですか。

ARCで日本語を教えているミミ先生が、みなさんの日本語や日本文化の質問に答えます。

 

 

 

Q:「ずいぶん」と「だいぶ」は、何が違うのですか。

 

:どちらも、「少なくはない」「平均を超えている」という程度を表す副詞ですが、この二つには少し違いがあります。
 

 まず、「ずいぶん」は話し手の判断や評価を表します。「予想したよりも」というニュアンスがあり、「驚き」や「感心」などが込められています。
例えば、「今日はずいぶん寒いですね」「Aさんの家はずいぶん立派ですね」などと使えます。

 一方、「だいぶ」は何か進行していることについて、今の「程度」を表すことが多いです。例えば、「留学の準備はだいぶ進みました」「日本の生活や習慣にだいぶ慣れてきました」といった文ですね。

 さて、他に「かなり」という副詞もありますが、これは「ずいぶん」や「だいぶ」に比べて、程度が大きい印象がある表現。
日本語はとても複雑ですが、これが理解できれば、かなり実力がありますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

他のミミ先生コラムを見る