ARCで日本語を教えているミミ先生が、みなさんの日本語や日本文化の質問に答えます。
Q:「学校までバスを乗る」は、どうしてダメですか。
A:これも意外とまちがえる人が多い助詞ですね。
正解は「バスに乗る」です。バスだけではなく、電車、地下鉄、タクシー、そして自転車など、「乗り物の中に入る・着く」ことを表現したい場合は、「を」ではなく、「に」を使いましょう。
「を」を使うのは、「降りる」ときです。その場所から「出る」という意味で、「電車を降りる」「バスを降りる」というように使います。
ですから、「に」と「を」はセットで覚えておくといいですね。乗り物のほかにも、「部屋に入る」「部屋を出る」、それから「大学に入る」「大学を出る」という表現もあります。
みなさんが進学するときは、ぜひこれを使ってください。
乗り物の話に戻りますが、車の場合は、「を」で「私は車を運転する」とも言えます。でも、そのときの動詞は「乗る」ではなく「運転する」です。