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第81回 「ふつうにおいしい」は、本当においしいんですか。

第81回 「ふつうにおいしい」は、本当においしいんですか。

ARCで日本語を教えているミミ先生が、みなさんの日本語や日本文化の質問に答えます。

 

 

 

Q:「ふつうにおいしい」は、本当においしいんですか。

 

:テレビのグルメ番組などを見ていると、けっこう出てくる表現ですね。

例えば、人気のラーメン屋さんのレポートで、ラーメンを食べている人に「お味はいかがですか」と聞くと、「はい、ふつうにおいしいです」と笑顔で答えたりしていますが…。

「ふつう」という言葉の意味は、「特別ではない」「平均的だ」ということです。いくら笑顔でも「ふつうに」などと言うと、けっしていい意味ではなく、「予想したよりいい」「食べることはできる」というニュアンスも入っている気がします。

ですから、「おいしい」といっしょに使うのは失礼だと私は思います。「ふつうにかわいい」「ふつうにきれい」なども同じです。

もし、「おいしい」と言いたいなら、「ふつうに」ではなく「おいしい」だけでいいです。または「とてもおいしい」と言ってくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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