お問い合わせ

第74回 「やりきる」と「やりぬく」は、何が違いますか。

第74回 「やりきる」と「やりぬく」は、何が違いますか。

ARCで日本語を教えているミミ先生が、みなさんの日本語や日本文化の質問に答えます。

 

 

 

Q:「やりきる」と「やりぬく」は、何が違いますか。

 

:「~きる」は、ちょっと難しいことを最後までやる、完了するという意味です。

例文には、「長い小説を一日で読みきった」「大盛りのラーメンを食べきった」などがあり、できない場合は「こんなにたくさん食べきれない」と、「きる」の可能形を使って表現したりします。

「~ぬく」も最後までやるという意味がありますが、それだけではなく、「無理そうなことでも、がんばって最後までやる!」という強い気持ちがプラスされます。

例えば、「マラソン大会でゴールまで走りぬいた」「何年も考えぬいて日本留学を決めた」というように使います。「大盛りのラーメンを食べぬいた」だとちょっと変だなと感じるのは、「食べる」には「努力」のイメージがないからです。

日本語は難しいけれど、みなさんは、目標に向かってやりぬいてくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

他のミミ先生コラムを見る