ARCで日本語を教えているミミ先生が、みなさんの日本語や日本文化の質問に答えます。
Q:「社長が見えました」の「見えました」は、どういう意味ですか。
A:もちろん、「見える」は、「ここから海が見えます」のように使いますが、実は、尊敬の意味もあるのです。
これは、「来る」の特別な尊敬語で、「社長が見えました」は、「社長がいらっしゃいました」と同じ意味。
みなさんが敬語を勉強するときは、「来る」は「いらっしゃる」になるのがメインで、「見える」というのは、あまり聞いたことがないかもしれませんね。
「お見えになる」という表現もありますが、「見える」だけでしっかり尊敬の意味があります。また、他にも同じ意味で「お越しになる」という表現があり、「先生はもうすぐお越しになるでしょう」というように使います。
「見える(お見えになる)」も「お越しになる」も、みなさん自身は使わなくてもいいですが、日本人との会話の中で聞いたときに、意味がわかるといいですね。