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第72回 「目にする」は、「見る」ということですか。

第72回 「目にする」は、「見る」ということですか。

ARCで日本語を教えているミミ先生が、みなさんの日本語や日本文化の質問に答えます。

 

 

 

Q:「目にする」は、「見る」ということですか。

 

:この二つは同じ意味もありますが、ちょっと違う点もあって、「見る」のほうが広い意味で使います。

例えば、「昨日、友だちと映画を見た」「このドラマは毎週見ている」のように、「見たくて見た」ときも、「さっき駅で田中さんを見た」のように「ぐうぜん」のときも使えます。

一方、「目にする」は、「うちの近くで事件を目にした」「学校に来るときおもしろい看板を目にした」など、「ぐうぜん」のときに使う表現です。

また、長い時間ではなく、「ちょっとだけ見た」というニュアンスがあります。同じように、「耳にする」というのは、「ぐうぜん聞いた」「ちょっと聞いた」ということです。

例えば、「彼の悪いうわさを耳にした」「電車の中で国のことばを耳にした」などと言って、「目にする」も同じく、会話より書くときによく使われます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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