ARCで日本語を教えているミミ先生が、みなさんの日本語や日本文化の質問に答えます。
Q:「大学を受かる」は、正しくないですか。
A:まず正解から言うと、「大学に受かる」です。
実はこれ、かなり日本語ができる学習者も間違えることがあります。試験について言うとき、「受ける」は「受験する」と同じ意味。どちらも自分の意志で決めることができる動詞で、前にくる助詞は「を」です。例えば、「A大学を受けたい」「B社を受験する」などと言います。
さて、その結果がうまくいった場合、「受かる」または「合格する」を使います。ここで間違えやすいのが、「受ける」と「受かる」。「受かる」は、自分の意志で決めることができません。
これが大きな違いです。そして、助詞も「を」ではなく、「に」になります。つまり、「A大学に受かった」「B社に合格できた」が正解です。もし失敗した場合は、「~に落ちる」という表現があります。が、今は「合格」だけ考えましょう。