ARCで日本語を教えているミミ先生が、みなさんの日本語や日本文化の質問に答えます。
Q:「お待ちください」のような 「お~ください」をよく聞きますが、これは何ですか。
A:敬語表現の一つで、たしかによく聞きますね。「お座りください」「お見せください」などもあります。
これは、尊敬を表す「お~になる」、たとえば「お待ちになる」「お座りになる」のテ形に、「ください」を続けて作るのですが…。
それなら「お待ちになってください」になりますよね。もちろん、それでも問題ありません。でも、話すときはできるだけ短く言いたいと思うのは、日本人も同じ。
ですから、「お待ちになって」の「~になって」を省略して、「お待ちください」と言うことが多いのです。
そうそう、「利用する」「確認する」などⅢグループの動詞は、「ご利用ください」「ご確認ください」で「ご~ください」になりますから注意してくださいね。このような言い方は、役所や銀行などに行ったときによく使われるので、覚えておきましょう。