教えて!ミミ先生 第25回
ARCで日本語を教えているミミ先生が、みなさんの日本語や日本文化の質問に答えます。
Q:「見られる」と「見える」の違いがよくわかりません。
A:
例1)・スマホでドラマが見られます
・ここからスカイツリーが見えます
まず、「見られる」は、「見る」の可能形で、「見ることができる」という意味です。
例えば、もしテレビがなくても、「スマホでドラマが見られます」と言えますね。
一方、「見える」は、「見る」の変化の一つ…のようですが、まったく別の動詞なのです。話し手が見たいかどうかは関係なく、物の形や様子が目でわかるという意味です。「ここからスカイツリーが見えます」のように使います。
例2)・このアプリで音楽が聞けます
・となりの部屋から大きな音が聞こえます
同じように「聞ける」と「聞こえる」があります。「聞ける」は、「聞く」の可能形で、「このアプリで音楽が聞けます」というように使います。
そして、「聞こえる」は別の動詞です。音や声が耳に入ってくるという意味で、「となりの部屋から大きな音が聞こえます」などと言えます。
さて、あなたの部屋の窓を開けると、何が見えて、何が聞こえますか。