教えて!ミミ先生 第22回
ARCで日本語を教えているミミ先生が、みなさんの日本語や日本文化の質問に答えます。
Q:「するつもりです」はわかりますが、「したつもりです」はどういう意味ですか。
A:
話し手の意志や予定を表す「つもり」ですね。
初級の教科書では、動詞の「辞書形」か「ない形」を使って、「つもりです」のカタチを練習します。日常会話でよく使う表現だと思います。
例)明日、レポートを出すつもりです。
では、「したつもりです」はどういう意味なのでしょうか。
実は、これは同じ「つもり」でも、N1の文法なのです。意味は、
「実際には本当かどうかわからないけれど、自分ではしっかりやったと思っている」
というときに使います。例えば、私はよく物を探すことがあります。
例)「あれ? ここに置いたつもりなのに」
結局、ぜんぜん違う場所で見つかったりするのですが。
みなさんも、忘れ物をしてしまうことがあるでしょう。そんなときは…?
「おかしいなぁ、カバンに入れたつもりなんだけど…」
と言えるのです。
でも、宿題はちゃんとカバンに入れて、忘れないでくださいね。