第12回　授業の後、先生に「お疲れさまでした」と言ったら、ちょっとヘンな顔をされてしまいました。

教えて！ミミ先生　第12回　

ＡＲＣで日本語を教えているミミ先生が、みなさんの日本語や日本文化の質問に答えます。

Ｑ：授業の後、先生に「お疲れさまでした」と言ったら、
　　ちょっとヘンな顔をされてしまいました。

Ａ：

　私もときどき、授業の後で学生に「お疲れさまでした」と笑顔で言われることがあります。しかも、そう言って帰る学生は、まじめな学生が多いんです。

みなさんは授業で「ごくろうさまでした」を目上の人に使うのは失礼だけれど、「お疲れさまでした」は目上の人に使ってもいい、と習いましたよね。だから、先生にも使いたくなるのはわかるのですが…。

　実は、「お疲れさまでした」は、会社などでいっしょに仕事をしている人たちの「あいさつ」なのです。でも、授業での先生と生徒は、いっしょに仕事をしている関係ではありませんね。たぶん先生も、それで困ってしまったのでしょう。

　もし「さようなら」以外に何かひとこと言いたいなら、「ありがとうございました」がいいと思います。それだけで、先生も笑顔になってくれるはずです。