教えて!ミミ先生 第7回
ARCで日本語を教えているミミ先生が、みなさんの日本語の質問に答えます。
Q:「だいじょうぶ」って、どういう意味ですか。
日本のドラマを見ていると、よくわからないときがあります。
日本のドラマを見ていると、よくわからないときがあります。
A:そうなんです。実は、私も会話の中の「だいじょうぶ」がどういう意味なのかよくわからなかった、という経験があります。
もともと「だいじょうぶ」は、「問題ない」とか「安心できる」という意味で使われていました。でも、いつからか若者たちの間で「けっこうです」とか「それはちょっと…」と言いたい場面で使われるようになってきました。
例えば、こんな会話です。
<コンビニで>
店員:「レジ袋は、お付けしますか」
客 :「いいえ、だいじょうぶです」(=けっこうです)
<パーティーで>
A :「また会いたいので、よかったら連絡先を交換しませんか」
B :「あ、だいじょうぶです」(=すみません、それはちょっと…)
だいじょうぶならOKなのかと期待しますが、断られているわけです。
間違えてしまう人もいそうですよね。どうして、ここで「だいじょうぶ」が使われるようになったのでしょうか。
それは、今の若者たちは断るのが苦手なので、できるだけ相手を傷つけないように「だいじょうぶ」と言うのだそうです。やさしさから始まった使い方ですが、私にはわかりにくくて使えません。