このコーナーでは、在校生が書いた作文をご紹介していきます。
逃げたら一つ、進めば二つ
ヨウ キンコウ(中国)
「逃げたら一つ、進めば二つ」という言葉は、アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の中で主人公が幼い頃に母親から教えられた言葉である。私はこの言葉に励まされ、それまで胸の奥にしまっていた夢を拾い上げ、日本に留学した。
来日したばかりの頃の私は、新しい環境に胸がワクワクする一方で、大きな不安にも襲われていた。日本語がほとんど話せず、自分から誰かに話しかける勇気がなかったのだ。その時、あるクラスメイトが声をかけてくれた。彼のおかげで、私は勇気を出して話しかける大切さを学び、少しずつ自分から積極的に話しかけられるようになった。もし、あの日、彼が話しかけてくれなかったら、今の友達に恵まれることはなかったと思う。
「進めば二つ」という言葉通り、私は2年間でたくさんの経験をし、成長することができた。運動会の時、クラスメイトと共に他のクラスと競い合った。優勝はできなかったが、悔しい気持ちよりも全力で楽しめた喜びのほうが大きかった。
授業では、日本語だけでなく日本の文化や社会の出来事についても幅広く学んだ。特にアニメを通して日本語を学んだ授業が忘れられない。私はもともとアニメが大好きで、日本に来てからその気持ちがますます強くなった。日本語の表現や文化をアニメでも学ぶことができ、ARCに入学して本当に良かった。
進学の面接練習の時には、先生から多くの助言をいただいた。無事、志望校に合格できたのは、先生が何度も練習につきあってくださったおかげだと思っている。最初はまともな自己紹介すらできなかった私が、今では志望動機や将来のことなどをきちんと話せるようになった。入学したばかりの頃は、自分がここまで成長できるとは想像もつかなかった。
この2年間で最も印象に残っているのは、同じ趣味を持つ友達との日々だ。放課後、皆で駅まで歩きながら今までの体験を話したり共通の趣味について語り合ったりした。こうした日々は、私にとってかけがえのない大切な思い出だ。
ARCでの2年間は本当に一瞬だった。それは私の生きてきた中で最も濃い時間でもあった。学校で学んだことや出会った仲間、お世話になった先生方、そしていつも応援してくれる両親に感謝の気持ちを持ち、夢に向かって進んで行きたい。


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