[学生の作文]なにか問題があっても越えることができるえんぴつ

[学生の作文]なにか問題があっても越えることができるえんぴつ

 

このコーナーでは、在校生が書いた作文をご紹介していきます。

 


 

なにか問題があっても越えることができるえんぴつ

 

モー (ミャンマー)

 

 昔、昔、貧しい漁師の少年がいました。その少年はお金もあまりありませんでした。その少年は毎日海で魚をとっていました。でも、魚は少なくて、お金もあまりありませんでした。ある日、少年は海辺で一本のえんぴつを見つけました。そのえんぴつはただのえんぴつではなく、なんと、話すことができました。そのえんぴつの色は金色で、ピカピカしていました。

 

 その時、急に「やあ、ぼくはまほうのえんぴつだよ!」と小さな声で言いました。少年はびっくりしました。でも、えんぴつは優しく話しました。「ぼくで何か書いてみて!」少年が石の上に魚の絵を描くと、本物の魚が現れました。少年は「すごい!」と言ってとてもよろこびました。

 

 それから、少年とえんぴつは毎日いろいろなものを描きました。食べ物や新しいふね、きれいな家などです。少年の生活は少しづつ良くなりました。でも、ある日、えんぴつは小さな声で言いました。「ぼくの力はだんだん弱くなっているよ。」少年は心配しました。でも、もっとたくさんのものを描きたかったので、鉛筆を使い続けました。ある晩、大きな台風が来ました。少年のふねは海で動けなくなりました。少年は「助けて!」とさけびました。その時、えんぴつは「さいごのまほうを使うよ。でも、それで、ぼくは…」少年は迷いました。でも、生きるために、えんぴつのまほうを使うことにしました。えんぴつのまほうを使うと、大きななみがふねを海辺に戻しました。でも、その時、えんぴつはしずかになりました。少年はえんぴつをみて、えんぴつはもう話さないので、なみだを流しました。「ありがとう、えんぴつ!」と言いながらないていました。

 

 それから、少年はもうまほうを使うことができないので自分の力で魚をとり、働きました。少年はおとなになってりっぱな漁師になりました。でも、今でも、小さなえんぴつのかけらをポケットに入れています。