このコーナーでは、在校生が書いた作文をご紹介していきます。
一緒に大人になったね
ス レイ ニィン(ミャンマー)
22組のみなさん、いろいろなことを一緒にがんばりましたね。大学の入試も合格したし、日本語の勉強もすごく進歩したと思います。大学でももっとがんばりましょう。
日本でどんな経験をしたか、簡単に答えれば私は大人になったと思います。なぜかというと、日本に来た時、私はまだ17才でしたが、今年20才になります。その間、いろんな困難がありました。日本に到着して数か月後、授業中に祖母が亡くなったという知らせを受けました。その時の私は誰と話せばいいのかぜんぜんわかりませんでした。自分の気持ちを我慢して、学校での勉強をそのままがんばりました。
それからの1年間で私はいざかやで少し働きました。そこで働いている間、二人の日本人にいじめられました。それが原因で5か月後にアルバイトを辞めました。私はその時、なぜ私はいじめられたのだろうとずっと思い出しては考えていました。自分の日本語が弱かったからかなと思いました。だから、自分の日本語の勉強とか、大学入試のこととかに集中してアルバイトはちょっと止めました。
人と接する自信を取り戻した後、特に日本人と一緒に働くことに自信を取り戻した後、前の職場と比べて、みんなが親切で優しいスーパーのパン屋で働きました。そこで私の日本語はもっと上達し、大きなスーパーの仕組みも見ることができました。
今年、また悲しいことがあっても、私の周りには親友と優しい先生たちもいましたから、去年みたいに重い感情を我慢する必要はありませんでした。私が言いたいのは、一人で日本に住むのはぜったいに簡単ではないということです。
困難はぜったいにあります。でも周りの仲間たちを大切にして、一人でずっとがんばるのではなく、一緒に協力して、自分の目標や夢を追いかけてください。
ARCを卒業した後の私の目的はできる限り世界を理解し、発展させることです。たとえそれが少しだけでも、誰かを助けたいと思います。