このコーナーでは、在校生が書いた作文をご紹介していきます。
自己肯定感を高めるお勧めの方法
ヤオ(台湾)
自己肯定感とは、自身だけでなく、自分のやりたいことをやれること、自分のやりたいことを認められるということだと思う。
では、自己肯定感をもっともよく理解できるのは、いったいどんな場面だろうか。インターネットでたくさんのアンケートと研究報告を読んで、色々な場面があることがわかった。たとえば、「自分には人に誇れる個性があると思うとき」「日々の生活で不安や憂鬱を感じないとき」などである。その中で、私は「夢中になれる何かがあるとき」という点に一番共感した。
どうして夢中になれることがあれば、自己肯定感が高くなると考えるのだろうか。それは、何かに夢中になった時、自分を一番感じ、理解しやすいからだ。有名なテニス監督のニック・ボロテリー氏の本には、「成功した選手はスポーツに夢中になっているので、自分に自信がある」と書いてあった。
また、心理カウンセラーの中島輝氏の本には、「大切なのは、自己肯定感が高いときも、低いときも、『これが今の私だ』と受け入れることだ」と書かれていた。要するに、何かに夢中になっている人は、いつでも自己肯定感を持つことができるということだ。
もちろん、私たちは人間社会の一部として、ルールを守らなければならない。もし、自分が夢中になっていることが他人に迷惑をかけたり、他人を傷つけたりするなど犯罪に属する行為だったら、やらないほうがいい。
しかし、映画「Joker」の主人公のように、他人から見たら悪い行為でも、本人にとって価値がある行為は、自己肯定感の表現の1つになる可能性がある。何かに夢中になる過程で、自分で何が好きか、何が嫌いか、何ができるか、何ができないかが徐々にわかってくる。そして、自分自身のこともわかってくる。自分自身のことがわかるに従って、自己肯定感も高くなる。
つまり、自己肯定感を高めるためには、自分を知ることが大切なのではないだろうか。