このコーナーでは、在校生が書いた作文をご紹介していきます。
10年後の私から今の私へ
リン カシュン（中国）
23歳の私 、お久しぶり。 こんな言い方やっぱり怪しいなあ･･･。 でも、この手紙は33歳のあなたからです。
この手紙を書いたとき、あなたは何を考えていたのでしょうか。忘れてしまったかもしれませんが、将来への希望があったはずです。 あなたは今、日本語学校の学生で、これから進学する大学院に向けて自分なりに努力しています。
あなたの本格的な東京での一人暮らしは 2022年から始めたわけだから、もうすぐ1年になりますね。 そして、今、専門分野を独学で勉強していますね。 でもさ、未来のあなたとしては、家族を忘れないでほしいな。 あなたはずっと家族を大切にしてきたと思うし、私もそうだから、もう一緒に暮らしてなくても家族の絆を忘れないでね。 あなたもいろいろ言われて面倒だろうけど、 あなたの家族にしたらあなたのことが心配なんだよ。
今の私は…あなたの夢を実現しましたよ！ 一番研究したい心理学の学者になるという夢。その分野で第一人者とは言えないけれど、もう自分の論文と実績があるので、今までの努力は無駄ではなかったと思う。私は常にさまざまな分野の人と接し、さまざまな人を観察し、その人の行動を研究していますが、これはすべて長年にわたってその道で学んできた結果なんですよ。
最近の私は自分の人生を好きになるように努力しています。これからの10年間、あなたはいろんなことを経験するでしょう。嬉しいこと、悲しいこと、人との出会い、別れ、これら全部を通して、あなたは多かれ少なかれ自分の人生の意味や本来の目的に疑問を持つようになります。
そして今、旅に出ませんか？そうです。旅に出よう！一人で行って、新しい世界を見て、多くの人に会って。どんな結果であれ、快適な場所から一歩踏み出して、最初の一歩を踏み出しましょう。とにかく23歳のあなたも33歳の私も元気に暮らせることを願いましょう。
