このコーナーでは、在校生が書いた作文をご紹介していきます。
夏の声
Y(中国)
真夏のある日、私は友人に誘われて公園に行った。何もすることがないので、即座にオーケーした。しかし、外に出た途端、真夏のような気温を感じた。出かけると炉の中にいるような感じで、熱で溶けているようだ。公園に着くころには、全身がジリジリするような感覚だった。友人が到着した後、私たちは公園の中に行った。公園内に木がたくさんあるので、日陰を歩くことができて、体の気持ちは少しよくなった。木の上の蝉は八百の蝉で大きい声の蝉時雨を形成した。
「うるさいな、蝉。」友人が言った。
「夏の声があるから、夏らしいだろう。」私が言った。
おしゃべりしていると、ふと目の前の地面に動かない蝉がいることに気がついた。
「ねぇ、この蝉、地面の上で動かないよ。死んでいるのかな。」
友人が言った。
「じゃあ、君、捕まえてみろよ。」私がこう言った。
「ああ、飛んで行っちゃった。」蝉は飛んでしまった。
私たちは歩き続けた。蝉の声を聞きながら森林を歩くと、夏と話ができるような気がした。
「これは夏の声だ。」私は感嘆した。
この日は、その年、最も夏に近づいた日だった。
一ヶ月後、私は一人で歩いているとき、心地よい風が私の周りに吹いていた。まだ秋とは言えないが、夏の終わりも近い。蝉の鳴き声も当時ほどうるさくない。まるで、「ミンミン」と夏の最後の音楽を奏でているようだった。歩いていると、地面に動かない蝉が落ちていたので、拾ってあげようと近寄った。今度は飛んでいかなかった。蝉の方が真夏を連れてきて、そして、連れていってしまった。ああ、もう夏も終わりそうだ。