ARCで日本語を教えているミミ先生が、みなさんの日本語や日本文化の質問に答えます。

Q:「前もって」は、「先に」と何か違う点がありますか。
A:どちらも「何かをする前に、他のことをする」ということですが、違いはあります。
まず、「先に」は、動作の順番をわかりやすく表すときに使います。料理の作り方を説明するときの「先に塩を入れて、次に~」という文や、「今日のテストは先に聴解をやってから、読解をします」といった文で使いますね。
一方、「前もって」は、ただの順番ではなく、何かをする前に他のことを「やっておくといい」「やっておくべき」と言いたいときの表現です。
例えば、「バスに乗るとき、前もってカードを用意しておく」「人の家に行くとき、前もって連絡しておくのがマナーだ」などの文で使います。
他にも、「前もって」と同じように使える表現に、「あらかじめ」や「事前に」があります。
みなさんも授業のときには「前もって」予習してくださいね。