ARCで日本語を教えているミミ先生が、みなさんの日本語や日本文化の質問に答えます。
Q:「子ども向け」と「子ども向き」は同じですか。
A:「向け」と「向き」は、似ていますが違います。
「向け」は、ものを作る人が「それを、どんな人たちのために作ったか」ということ。
例えば、「この本は子ども向けだ」という文は、出版社が子どもをターゲットにその本を出したということです。他にも「これは留学生向けのアプリだ」「このマンションは独身向けだ」などがあります。
一方、「向き」ですが、こちらは「~に合う」「~にぴったりだ」という意味です。例えば、「この絵本は子どもよりおとな向きだ」というように、作った人の考えではなく、話し手が「ちょうどいい」と思えば使えます。
また、「Aさんは教師向きだ」「Bさんはアニメーター向きだ」など、その人にはどんな仕事が合うか、と言いたいときにも「向き」を使います。
さて、あなたはどんな仕事向きだと思いますか。