ＡＲＣで日本語を教えているミミ先生が、みなさんの日本語や日本文化の質問に答えます。
Ｑ：「きちんと話す」と「ちゃんと話す」は同じですか。
Ａ：「きちんと」と「ちゃんと」は、だいたい同じです。
どちらを使っても言いたいことは伝わりますが、ちょっと違う点をお話しします。まず、「きちんと」は、何かをするときに、「いろいろなことに気をつける」「よく整理されている」ということ。
「きちんと話す」は、言葉の使い方などに注意して話すというイメージです。一方、「ちゃんと」は、「ミスや足りないところがないようにする」ということ。
また、「ちゃんと」には、「他の人に見られたり、聞かれてもはずかしくないように」という意味があります。「ちゃんとする」という表現がありますが、これは「他の人の目を意識する」ということです。
最後に、違いをもう一つ。「ちゃんと」は話し言葉で、「きちんと」は書き言葉ですから、書くときには「きちんと」思い出してくださいね。
