このコーナーでは、在校生が書いた作文をご紹介していきます。
お茶から見る文化の違い
コウ カン(中国)
皆さん、お茶を飲んだことがありますか。お茶に興味がある私は、日本に来てから新しいお茶の文化を見つけました。
休み中の暇なときを利用して、宇治、狭山、鹿児島など、日本茶の本場を旅行しました。その際、本格的な日本茶も値段が全く高くなく、また買いやすいことに驚きました。また、自動販売機のいろいろなお茶飲料はもちろん、スーパーでもお茶の粉、濃縮茶、ティーバッグなどが簡単に買えます。
つまり、日本茶は「便利」で「手近」で「標準的」な存在で、もう普通の商品になっているようです。
一方、中国茶は一般的なものだけでなく、様々な高級なお茶があります。これらの高級なお茶は、日本茶と比較するとかなり値段が高くて、50グラムで20万円のものもあります。
一部の人のニーズのために、「お茶の貴族」を作るというマーケティングがよく使われています。実は、その「貴族」というのは、安いお茶と比較すると、味に大きな違いがありません。おそらく、これらのお茶は、コレクションになったり、ステータスの象徴になったりして、本来の意味から遠くなっています。逆に、日本茶は誰も同じお茶を楽しむことができるようになります。
このような小さな視点から、日中間の文化の違いが見えてきます。日本は明らかに人々の平等を重視し、公平なルールを守っています。例えば、授業の時、先生はいつもどの国の学生に同じ質問をします。「中国ではどう?イタリアではどう?ベトナムではどう?タイではどう?」などです。それから、外国人として、私も日本国民保険を受けることができるだけでなく、区役所から三万円補助金ももらえます。
それに対して、中国では序列のコンセプトを重視します。社会が安定しやすいというメリットもありますが、不公平な問題もあります。例えば、医療保険は身分によって異なります。その結果、医療保険のためだけに役人になりたいという人が多いそうです。
このことから、お茶だけでなく、様々なことで、日本にある公平感を強く感じました。そして、この公平感は国を超えて、人々に求められているものだと思っています。