ARCで日本語を教えているミミ先生が、みなさんの日本語や日本文化の質問に答えます。
Q:「知りません」と「わかりません」は、同じですか。
A:「知りません」も「わかりません」も、答えられないという意味では同じです。
でも、「知りません」と「わかりません」では、言われた人にとっては、受ける印象がかなり変わります。
「知りません」は、「質問について、私にはデータや情報がない」ということで、何も考えないで答えているイメージです。もっと言うと、「私には関係ないことだ」と思っているような感じです。
一方、「わかりません」は、「考えても自分には答えが出せない」という意味で、「ちょっと考えましたけれども…」という気持ちがプラスされるのです。
教室の忘れ物について、先生に「この傘、だれのですか」と聞かれたときも、歩いていて道を聞かれたときも、「知りません」では、とても冷たく感じます。
ぜひ、やさしく「わかりません」と、答えてくださいね。