ARCで日本語を教えているミミ先生が、みなさんの日本語や日本文化の質問に答えます。
Q:「何も」と「何でも」の使い方を教えてください。
A:どちらも「全部」「すべて」の意味なので、わかりにくいのかもしれませんね。
まず、「何も」の場合は、「何もわからない」「何も読めない」のように、否定文で使われます。「わからない」「読めない」ことを強調しているイメージですね。
一方、「何でも」は「何でもわかる」「何でも読める」のように肯定文に使われるのです。
こちらは、肯定の意味を強調しています。他にも、「だれも」「だれでも」も同じように使います。「だれも知らない」「だれも使えない」は否定文、「だれでも知っている」「だれでも使える」は肯定文です。
また、「だれ」の場合は、「だれもが」という表現もよく使われます。意味は「だれでも」に近いですが、会話より書くときのほうに使われて、中上級のテキストに出てくると思います。ついでに覚えておいてくださいね。