教えて!ミミ先生 第23回
ARCで日本語を教えているミミ先生が、みなさんの日本語や日本文化の質問に答えます。
Q:「男」と「男性」、「女」と「女性」の使い方を教えてください。
A:
まず、1つの例を見てください。ニュースでの使い方です。
「事件です。今日の午後、男が男性のバッグを盗んで逃げました。」
実は、この「男」と「男性」には大きな違いがあります。「男」はバッグを盗んだ犯人、「男性」はバッグを盗まれた人(=被害者)という意味なのです。
「女」と「女性」も同じで、2つは印象が大きく変わります。
「男」「女」は、一般的な「区別」に使われますから、ていねいではありません。
誰かについて説明したいときは、「その男は~」ではなく、「その男性は~」または「その男の人は~」がいいでしょう。
このように、「男性」「女性」はていねいな表現で、普通は子どもではなく、大人に使われます。
これを知っているだけで、みなさんがニュースを見たり聞いたりするとき、わかりやすくなりますね。